アクタージュ 1巻のネタバレ・見どころ・感想・評価をご紹介していきます。
2018年5月2日に1巻が発売される「アクタージュ」
ゴールデンウィーク中なので地方は発売が遅くなると思われます。
収録はおそらく1話~9話。
ジャンプでは珍しいジャンル、天才女優と剛腕映画監督のお話しです。
「アクタージュ」1巻 あらすじ&ネタバレ
1本の映画のために70億人からたった一人を探し続けている映画監督・黒山墨字。
大手芸能事務所「スターズ」が開催する俳優発掘オーディションの審査員をしている時に夜凪景という劇団未経験の少女に出会います。
オーディション審査の課題は悲しみ。
皆同じ顔・同じような演技の中、夜凪だけは一人本当に悲しみの中にいました。
しかし他の審査員からは突っ立っているだけのように見えます。
黒山は夜凪に「バカでも分かるように演じろ」と命じます。
するとすぐに涙を流す夜凪。
誰もが天才だと確信します。
夜凪はメソッド演技を極めていました。
メソット演技とは「その役柄を演じるためにその感情と呼応する自らの過去を追体験する演技法」です。
映画や台本の役に入り込み、本当の自分を忘れて別人のようになってしまう危険な演技法です。
夜凪の父親は行方不明、母親は死亡。辛い現実を忘れるために映画にのめり込んだ故に独学で身に着いたものでした。
なんとか最終選考までいくことになった夜凪。
幼い妹と弟を養うためにも役者になって稼がねばなりません。
最終選考の設定は「野犬」
今にも飛びかかりそうな野犬の姿が見えてくるほどの迫真の演技を見せます。
しかし結果は落選。
スターズの社長が夜凪の演技を見て「現実と芝居の協会が曖昧すぎる」と危険を感じたからでした。
オーディションには落ちたものの、黒山と組むことになり女優をめざしていきます。
「アクタージュ」1巻の注目は 夜凪の初仕事
夜凪のことを金の卵だという黒山。
初仕事はシチューのCM。
「初めて一人でキッチンに立った少女」の役なのに、素の自分で料理人顔負けのスキルで調理してしまう夜凪。
真剣にやれと怒られてしまいます。
メソッド演技のできる夜凪は初めて手料理を作った日の感情を再現し、周りに「この子は本物だ」と周りに納得させる演技をします。
初めての仕事は大成功に終わったと思われましたが、何かがおかしいと疑問を持つ夜凪。
それは「他人になれない」という欠点でした。
夜凪はこの欠点を克服することができるのでしょうか。
「アクタージュ」1巻の感想 夜凪の弱点克服がすごい
夜凪の欠点。
それは体験したことがある過去しか演じられない、自分自身にしかなればない。
つまり「他人になれない」というものでした。
2つ目の仕事では江戸時代の町人A役を演じることとなった夜凪。
侍に斬られる少女を見殺しにするシーンでしたが、少女が妹とかぶって見えてしまった夜凪は助けようと本気で侍役に蹴りを入れてしまいます。
少女を見捨てる町人Aになれない限りお前は役者じゃねぇと言われてしまいます。
黒山は夜凪にヒントを与えます。
斬られようとしている少女は妹ではない。妹は江戸の町の家にいて夜凪の帰りを待っている。
侍に逆らったら妹弟まで皆殺しにされるという背景を作ってあげます。
許せない行為だけど見殺しにするしかない。
血が滴る程手をぎゅっとにぎり、ものすごい形相で侍を見る夜凪。
「たった一人のエキストラにシーンごと喰われちまう」とストップがかけられます。
自分を通して他人を探求するという芸術家の本質に目覚めた夜凪でした。
弱点が2話程であっさりと解決。
それでも役者初心者の夜凪は演技中に色々なトラブルを起こします。
テンポよく進んでいくので読みやすいです。
「アクタージュ」1巻の評価は★4
サクサク進む故に葛藤や大きな山場が無いように思えてしまいます。
本誌掲載順がどんどん後ろの方になっているので打ち切りが心配…。
個人的にとてもおもしろい漫画だと思います。
かぶらないジャンルだから打ち切らないで欲しい~!!
という訳なので読んで応援してほしい作品です(笑)
「アクタージュ」あらすじ&ネタバレ・見どころ・感想・評価についてでした。