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小学館の『ベツコミ』にて連載していた『ハツ*ハル』の藤沢志月が原作の『彼女はまだ恋を知らない』。『ハツ*ハル』と同時連載をしていて、『彼女はまだ恋を知らない』は、全5巻で完結。
『ハツ*ハル』も完結したばかりです。次回作が期待されますが、そんな藤沢志月の『彼女はまだ恋を知らない』をご紹介します。
彼女はまだ恋を知らない 漫画を全巻読めるサイト（無料で読む方法あり）
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彼女はまだ恋を知らないのあらすじ＆ネタバレ
幼い頃両親を亡くし、祖父母が住み込みで働く清和家当主の好意で引き取られることになった空太は、この家のお嬢様・杏奈と幼馴染として育ちました。杏奈の母親は許嫁がいるにも関わらず駆け落ちし杏奈を産み、自分が病気になったので、清和の家に戻ってきたのでした。
程なくして亡くなり、杏奈もまた幼くして母を亡くしていたのでした。清和家のお屋敷のある場所は、緑豊かな山奥にあり、自然に囲まれて自由に育った杏奈は、お嬢様とは呼ぶには程遠くお転婆に育ちました。
時は流れて、空太は17歳、杏奈は15歳。相変わらずの自由人ぶりの杏奈に、空太は振り回されてばかり。幼い時と違うのは、空太の気持ちの中には、はっきりと杏奈への恋心が。そして、そんなことはお構いなく接してくる杏奈に、毎日ドキドキしっぱなしの空太は気が休まりません。
そんなある日、杏奈に許嫁がいることを知る空太。自分とは身分が違い過ぎる杏奈とは結ばれることは決してないと思い、つらい日々を送ることに。一方の杏奈も自分の立場を理解していきはしますが、実感が沸かず、いつまでも空太と一緒に入れるものと思うのですが……。
周囲の人々の思惑や、二人の想いは一体どこに向かっていくのでしょうか？
彼女はまだ恋を知らないの注目は現代版ロミオとジュリエット
身分違いの恋というと、イギリス出身の劇作家ウィリアム・シェイクスピアシェイクスピアの『ロミオとジュリエット』が思い出されます。この作品もまさにその通り。
作品中にも『ハムレット』の本が登場しますが、作者が意図して登場させたのかな～なんと思いながら、『ロミオとジュリエット』のような悲劇になるのだろうか？と気になりながら読み進めてしまいます。物語の最初の頃、空太も杏奈への想いを募らせながらどうすることもできない自分の環境を「監獄」と言っています。
今のこの時代にそんなことちょっとピンときませんよね？“身分違いの恋”とか“親が決めた結婚”とか、ある意味、この物語はファンタジーです。
でも、杏奈がいい意味でお嬢様らしくなく天真爛漫で空太に接していくので、読者も、二人が結ばれるのが自然なんじゃないかなと思ってしまいます。本当の『ロミオとジュリエット』のように悲劇の物語にならないように願うばかりです。
彼女はまだ恋を知らないの感想 空太と杏奈の最後の決断！がすごかった
この前で述べた『ロミオとジュリエット』のお話では、彼らに協力者がいます。この作品でも、実は彼らには強力な味方がいるのです。杏奈の婚約者の東條寺龍也とメイドの麻美、最初のうちはからかったり、邪魔したりとしていましたが、二人の純愛に心打たれたのか、彼らの働きがその後の二人のために大きな役割を果たすのです。
また、空太と杏奈が逃亡した先で、杏奈の母・杏子が駆け落ちした相手・高杉が登場します。ここで、杏子が逃げた本当の理由が明らかになります。そして、空太と杏奈にとってとても大事なことを気が付かせてくれるのです。
「あのとき彼女(杏子)がとれた行動は本当に逃げる以外なかったのか」と。
ここに登場する人たちはみな、杏子に対して“あの時こうしていたら”という後悔を抱えながら生きているのです。
それら全てを払拭するには、空太と杏奈が幸せになる他、方法はありません。
そして二人が取った行動は、母のように逃げるのではなく“みなに認めてもらう”というものでした。空太はイギリスに留学し結果を残して、清和家を継ぐにふさわしい人間になること、杏奈は東京の全寮制の学校に入学して、お嬢様として必要な教育を受けること。
こうして、主人公たちの決断が、悲劇かと思われた物語を喜劇へと変えていくのです。シェイクスピアの作品では、悲劇は「死」、喜劇は「結婚」と決まっています。
この物語も、最後はめでたく結婚で終わります。そして、もうひとつの物語にもハッピーエンドが。
彼らが結ばれることを何度も阻止しようとしていた清和家の秘書・瀬能。杏奈の母・杏子と愛し合っていましたが、杏子が別の男性と駆け落ちしたことから、裏切られたと思い込んでいました。本当は、彼女は裏切っていたのではなく、彼を愛しているからこそ迷惑をかけまいと一人、杏奈を育てるため駆け落ちを偽装して屋敷を出たのでした。
空太と杏奈の結婚式の時に初めて、杏奈が自分の娘であることを知ります。彼のわだかまりも消え、本当にみなが幸せになりました。
彼女はまだ恋を知らないの評価は★5
おすすめ度 ★5
この作品は、全5巻で完結しています。特に長いお話ではありませんが、その内容は十分な読み答えかつ、何とも清々しい読了感です！
ぜひぜひおススメです！
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彼女はまだ恋を知らないをダウンロードせず、全巻全話で読める方法についてでした。
